動物園飼育區的鳥掉落的羽毛、在日本傳統藝術「能劇」的小道具上起到作用、20號在東京都内的動物園裡親手交給相關人員。
轉送的是飼養在東京武蔵野市的井之頭自然文化園區的小白鷺的白羽毛。
從自胸部或背部掉落長約25公分呈蕾絲狀的羽毛中選出型態最好的10根、親手交給能劇「寶生流」的能樂師、東川光夫。
據東川所說、這羽毛是在能劇中「鷺」這部劇中使用的「鷺冠」小道具不可或缺的東西、藉由將真正的羽毛差入頭部表現出鷺的特徴。
寶生流一直傳承著在江戸時代製作的3頂鷺冠、但這期間有2頂的羽毛從根部斷裂、也找不到替代品、因而一直處於無法修復的狀態。
這次的轉送是透過自然保護團體協助才首次取得、東川說「這真的是劃時代的事、很感激能轉讓給我們。羽毛是那麼的纖細讓我很是驚訝。柔軟的羽毛非常有真實感、想還原出它原本的樣態」。
還有其他因無法入手羽毛而難以修復的
東川說、能劇上使用的小道具、還有其他因找不到真實羽毛而難以修復的東西。
其中、「鞍馬天狗」等有天狗登場的劇一定會使用到的、表現神力等的重要小道具「羽團扇」、使用到金鵰與熊鷹的羽毛。
東川說出使用這羽毛的原因「帶有對有空中王者之稱的金鵰與熊鷹的敬畏之意、而為表現出天狗的神力也是需要巨大鳥禽的羽毛」。
此外、根據劇情也有活用鳥羽毛的柔軟特性將羽團扇丟出的表演、這是其他東西很難取代的。
雖說如此、日本自然保護協會表示、因金鵰與熊鷹是國家指定「國內稀有野生動植物種」、除了自然掉落的羽毛特例外、讓渡與移動是違法的、因此有飼養的機構也很少。
為此寶生流在排練時便不使用真的羽團扇改用紙做的東西替代、此外在正式演出時為了不傷到羽團扇而改變表演方式。
東川說「雖然很小心翼翼地使用著、但一想到將來、果然還是到了得更加認真去思考的時期了」。
動物園「重新思考 人與動物間的關係」
讓渡小白鷺羽毛的井之頭自然文化園區的東條裕子說「竟然在意想不到的地方幫上忙、真是意外之餘也很開心。從傳統道具上使用羽毛這事、讓我意識到人與動物從以前就緊緊相連。如果大家能因此產生興趣、而來動物園造訪就好了」。
此外、擔任仲介角色的日本自然保護協會的鶴田由美子事務局長說「日本的自然與生物都深根在文化與歴史之中、而藝術相關人員與研究人員、以及我們自然保護團體共同去傳達這件事是很重要的。像這次在各自擅長的領域努力去合作並推廣那是非常棒的」。
鷺冠圖
天狗
動物園の飼育場所で鳥が落とした羽根が、日本の伝統芸能「能」の小道具として役立てられることになり、20日、東京都内の動物園で関係者に手渡されました。
譲渡されたのは、東京武蔵野市の井の頭自然文化園で飼育されているコサギの白い羽根です。
胸や背中から抜け落ちた長さ25センチほどのレース状の羽根の中から状態のよい10本が選ばれ、能の「宝生流」の能楽師、東川光夫さんに手渡されました。
東川さんによりますと、この羽根は能の「鷺」という演目で使う「鷺冠」という小道具に欠かせないもので、実際の羽根を頭部に差し込むことでサギの特徴を表現しています。
宝生流には江戸時代に作られたと見られる3つの鷺冠が伝わり、このうち2つは羽根が根元から折れていますが、代わりが手に入らず、修復できない状態が続いているということです。
今回の譲渡は自然保護団体に協力を求めて初めて実現したということで、東川さんは「とても画期的なことで、譲っていただけて感謝したい。羽根はとても繊細でびっくりしました。産毛がとてもリアルで、これを生かす形で修復したいです」と話していました。
羽根が手に入らず修復が難しいもの ほかにも
東川さんによりますと、能で使う小道具には、本物の羽根がないと修復が難しいものがほかにもあるということです。
このうち、「鞍馬天狗」などてんぐが出てくる演目で必ず使われ、神通力などを表現する重要な小道具の「羽団扇」には、イヌワシやクマタカの羽根が使われています。
その理由について東川さんは「空の王者でもあるワシやタカに対する畏敬の念もあるし、てんぐの神通力を表現するためには大きな鳥の羽が必要だ」と指摘しています。
また、演目によっては鳥の羽根特有のしなやかさや軽さを生かして羽団扇を飛ばすような演出もあり、ほかのものを代わりにすることが難しいということです。
ところが、日本自然保護協会によりますと、イヌワシやクマタカは国の「国内希少野生動植物種」に指定されているため、落ちている羽根であっても限られたケースを除いて譲渡や移動が認められていないうえ、飼育をしている機関も少ないということです。
このため宝生流では稽古では本物の羽団扇は使わずに紙で作ったものを代わりに使っているほか、本番でも羽団扇を傷めないよう演出を変更しているということです。
東川さんは「大切に使ってはきましたが、将来のことを考えると、やはりもっと真剣に考えないといけないときにきていると思う」と話していました。
動物園「人と動物の関わり 考えさせられた」
コサギの羽根を譲った井の頭自然文化園の東條裕子さんは「思わぬところで役に立てることをびっくりしていますし、うれしく思っています。伝統的な道具に羽根が使われていることに、人と動物の昔からの関わりを考えさせられました。これをきっかけに興味を持ってもらって、動物園にも足を運んでいただけたら」と話していました。
また、仲介役を果たした日本自然保護協会の鶴田由美子事務局長は「日本の自然や生き物は文化や歴史の中にも深く息づいているもので、芸能関係者や研究者、私たち自然保護団体が協力して伝えていくことが大事だと思う。今回のようにそれぞれ得意分野を生かして協力し合うことが広がっていけば」と話していました。
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