中國 建國70年 香港衝突四起 2019年10月1日(二)
有馬「在香港、則傳出抗議活動的參加者與警察發生激烈衝突、導致2人命危。呈現出現今中國光和影強烈對比的一天。」
“史上最大”的軍事閱兵
號稱史上最大規模的軍事閱兵。動員約1萬5000人的士兵。戰車、飛彈、無人機等依序展示。
中國 習近平國家主席「為偉大的祖國而自豪、由衷祝福偉大的祖國。」
今天10月1日、在70年前、被稱為建國之父的毛澤東在北京天安門廣場宣布成立中華人民共和國。
沿路圍滿為一賭遊行樣子的人們。
市民「今天什麼都不做就想慶祝祖國的誕生。祖國萬歲!」
展示新型兵器的意圖
從這軍事閱兵中能看出什麼呢。專家們所關注的是…。
笹川平和財團 小原凡司上席研究員「據說這次閱兵所展示的武器有40%都是新武器。」
其中之一、高超音速武器「東風17」。
具備能在5倍音速以上的速度下改變軌道的能力、現存的反導彈系統無法攔截的可能性極高。
笹川平和財團 小原凡司上席研究員「間接表示出“中國擁有這麼多他國無法配備的武器”的國力。」
同為首次公開的新型ICBM=洲際彈道飛彈「東風41」。據說射程能覆蓋全美、1枚導彈上能搭載10顆核彈頭。
依序公開新武器的軍事閱兵。對國內有何警示…。
笹川平和財團 小原凡司上席研究員「我認為是要向國內、美國甚至是其他國家表達、你們無法妨礙我們的發展、展示中國共產黨的力量告訴你們“要支持我們的權威”。」
對香港的回應所反映出的想法
此外、從習主席的發言中能看出什麼呢。專家們關注的是軍演開頭的這段話。
中國 習近平國家主席「沒有任何力量能撼動我們偉大祖國地位。沒有任何力量能阻止中國人民與中華民族前進的步伐。」
神田外語大學 興梠一郎教授「在警示著美國。向她傳達我們不會敗給美國對中國的制裁壓力。反而利用這壓力提高向心力、因而團結有了這些成果。」
此外、與沿路列隊的軍人互動。
習主席「同志們好。」
軍「主席好!」
神田外語大學 興梠一郎教授「10年前胡錦濤時期是說『同志們好』應答『首長好』。此次的『主席好』、會令人聯想到毛澤東這位主席。他有意地將自己與毛澤東並列。」
更加展現出習政府思想的是對香港的回應。
在前一天的晚餐會上、強調認同香港自治的習主席。在今天軍演上香港市民參與的隊伍中…。
神田外語大學 興梠一郎教授「我想這是基本法。保障一國兩制的書。特地在花車上放上基本法、果然是受抗爭影響、想向世人傳達我們有確實實行基本法。看得出相當在意呢。」
香港 示威隊與警察衝突 “高中生中槍命危”
而此時香港…。
「結束專政!還政於民!」
報告:小林崇
「示威對正在拆除慶祝中國建國70年的看板。」
市民對政府與中國共產黨的抗議聲正在沸騰。
參加示威者「我不覺得今天是記念日。不過是共產黨掌權的日子。」
「香港政府與中國政府完全不傾聽民意。太悲傷了。」
使用催淚彈強制驅離的警察。
在這之中…、響起槍聲。
這是香港大學的學生團體在SNS上投稿的影片。一名警察疑似用槍向示威者射擊。一名示威者向後倒下的畫面。香港許多媒體都有報導、參加抗議活動的男高中生被警察開槍擊中導致命危。
香港政府於日本時間下午7時做出回應、在抗議活動中有31人受傷、其中有兩名男性命危。
此時的香港。
若槻真知分局長(香港分局)
「香港警察承認方才有對參加抗議活動的18歲男高中生開槍。在持續將近4個月的一系列抗議活動中、這是首次因警方開槍導致有人命危。在這期間激烈的抗議活動不斷增加、其中今天的衝突最為激烈、到了我們在現場採訪都感到危險的地步。高樓大廈林立的住宅區、平時有許多觀光客的熱鬧街道等周遭、同時發生多起示威者與警察的衝突。警察實彈擊中參加者的消息、當地媒體都即時播報、導致對警察的反制更加強烈。警察表示今日在中心進行的示威是違法的、不斷呼籲市民別去參加。市民應該明白警察今天會從一早就開始強制驅離、但中心的示威遊行仍有數萬人參加。表示有如此多帶著可能與警察發生衝突的風險也要表達抗議的人、對中國共產黨與香港政府的反抗到達如此強烈的程度、抗議活動今後可能會更加激烈。」
今後會如何應對呢
中國 習近平国家主席「偉大的中國共產黨、萬歲!」
在國內外的難題中、闡述共產黨是中國發展的根基、發揚國威的習主席。在全民慶祝之日於香港發生衝擊事態。中國今後會如何應對呢。專家對於習主席現在的處理方式如此評論。
神田外語大學 興梠一郎教授
「如此強勢是為了保住身為毛澤東繼承人的自己是很有能力的領導人形象。對香港的輿論、焦慮不安、該怎麼做才好。不想進行大膽的改革、只要一執行體制就會瓦解、於是只能強化鞏固現今的體制。守住目前情勢。延後解決問題而導致問題不斷累績。」
無法明朗的香港情勢
桑子「盛大慶祝的北京與示威抗爭的香港呈現光和影的強烈對比呢。」
有馬「這週末在北京、香港的採訪、真的感受很深、在北京嚴密的警戒中仍能感受到警民間那輕鬆的信任感。可是、在香港感受到的卻是被緊逼的人們、那一觸即發的緊張感。因為發生令人擔心的事。香港情勢是越來越不明了。」
中国 建国70年 香港では衝突 2019年10月1日(火)
桑子「今日(1日)で建国70年の中国。北京では、国の威信をかけた祝賀行事が華やかに行われた一方で…。」
有馬「香港では、抗議行動の参加者が警察と激しく衝突し、2人が重体と伝えられています。いまの中国の光と影が鮮明に浮き上がる日となりました。」
“過去最大”の軍事パレード
過去最大規模だという軍事パレード。動員された兵士はおよそ1万5,000人。
戦車やミサイル、無人機などが次々に披露されました。
中国 習近平国家主席「偉大な祖国に誇りを感じ、偉大な祖国に心から祝福を送る。」
今日10月1日は、70年前、建国の父とされる毛沢東が北京の天安門広場で中華人民共和国の成立を宣言した日にあたります。
沿道はパレードの様子を一目見ようという人たちであふれていました。
市民「きょうは何もしないで祖国の誕生日を祝いたい。祖国万歳!」
新型兵器も披露 その意味は
軍事パレードから何が読み取れるのか。専門家が注目したのが…。
笹川平和財団 小原凡司上席研究員「今回パレードに参加した武器の40%は新しくお披露目されたものだと言われている。」
その1つ、極超音速兵器「東風17」。
音速の5倍以上の速さで飛行しながら軌道を変えられる能力を備え、既存のミサイル防衛網では迎撃できない可能性が高いとみられています。
笹川平和財団 小原凡司上席研究員「“他の国が配備できていない兵器を中国がこれだけそろえている”と、力を示すことにもなる。」
おなじく初公開となる、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「東風41」。
アメリカ全土を射程に収めると推定され、1基のミサイルに最大10発の核弾頭を搭載できるとみられています。
新兵器を次々に公開した軍事パレード。国内に向けたメッセージは…。
笹川平和財団 小原凡司上席研究員「国内に、アメリカやほかのどの国であろうと、自分たちの発展を妨害することができないのだと、中国共産党の能力を示す“自分たちの権威を支持しろ”というメッセージだったと思う。」
香港への対応 にじむ思惑
一方、習主席の発言からは何が読み取れるのか。専門家が注目したのは、パレード冒頭での、この発言です。
中国 習近平国家主席「われわれの偉大な祖国の地位を揺るがす力はない。中国人民と中華民族の歩みを阻むものはない。」
神田外語大学 興梠一郎教授「アメリカを意識している。中国をアメリカが封じ込めにかかっていて、そのプレッシャーに負けないというメッセージ。このプレッシャーを利用して求心力を高める、だから団結する、にもっていっている。」
また、沿道に並んだ軍とのこのやりとりについては。
習主席「同志の皆さんこんにちは。」
軍「主席、こんにちは!」
神田外語大学 興梠一郎教授「10年前の胡錦濤時代は『同志の皆さんこんにちは』というと『首長、こんにちは』。今回は『主席こんにちは』と、毛沢東を想起させる、主席というのは。彼は自分が毛沢東と並んだということを非常に意識している。」
さらに、習指導部の思惑が色濃くにじむのが、香港への対応だといいます。
前日の晩さん会で、香港の自治を認める発言を強調していた習主席。今日のパレードでも香港市民が参加した列には…。
神田外語大学 興梠一郎教授「これは基本法だと思う。一国二制度が保障された本。わざわざ基本法を山車に出すのは、やっぱり今もめているから、しっかり基本法どおりやるというメッセージ。かなり気になっているのだろう。」
香港 デモ隊と警察が衝突 “発砲で高校生 重体”
その香港では…。
「独裁を終わらせよう!政治を市民に返せ!」
報告:小林崇
「中国建国70年を祝う看板を今、デモ隊が壊しています。」
市民たちが、政府や中国共産党に抗議の声を上げています。
デモの参加者
「きょうは記念日だとは思わない。ただ共産党が政権を握るようになった日だ。」
「香港政府と中国政府は市民の声にまったく耳を傾けない。とても悲しい。」
催涙弾を使い、強制排除に乗り出した警察。そのさなか…、響き渡る銃声が。
香港の大学の学生団体がSNS上に投稿した映像です。
警察官の1人が、デモ隊に対して銃とみられるものを発砲。デモ隊の1人が後ろ向きに倒れる様子が写っています。香港の複数のメディアは、抗議活動に参加した男子高校生が警察の発砲を受け、重体だと伝えています。香港政府によりますと、日本時間の午後7時現在、抗議活動で31人がけがをし、このうち男性2人が重体だということです。
その香港では、いま。
若槻真知支局長(香港支局)
「香港の警察は、先ほど抗議活動に参加していた18歳の男子高校生に対して警察官が発砲したことを認めました。
4か月近く続く一連の抗議活動で、警察による発砲で負傷者が出たのは初めてです。このところ抗議活動は過激さを増していましたけれども、中でも今日は最も激しい衝突と言え、私たちも現場で取材するのは危険を感じる状況です。高層マンションが建ち並ぶ住宅街や、ふだんは多くの観光客でにぎわう繁華街の周辺など、同時多発的にあちこちでデモ隊と警察の衝突が起きています。警察が実弾を発砲し、参加者にあたったという情報は、地元メディアがいっせいに速報しており、警察への反発をさらに強める結果となっています。警察は今日、中心部でのデモ行進を認めず、市民に参加しないよう重ねて呼びかけていました。市民の間では、今日は早い段階から警察が厳しく排除に乗り出すことが十分に認識されていたはずですが、中心部のデモ行進だけでも数万以上の人たちが参加しました。警察と衝突するリスクを覚悟の上で、それでも抗議の意志を示したいと思う人たちがこれだけいたことは、中国共産党や香港政府への反発がそれだけ強烈なものだったと言え、抗議活動は今後、さらにエスカレートする可能性もあります。」
今後どこに向かうのか
中国 習近平国家主席「偉大な中国共産党、万歳!」
国の内外に難しい問題を抱える中、共産党のもとでこそ中国は発展すると訴え、国威発揚を図った習主席。
その国民的な祝日に香港で起きた衝撃の事態。中国は今後どこに向かうのか。専門家は、習主席が置かれた今の状況をこう指摘します。
神田外語大学 興梠一郎教授「強気の姿勢というか、毛沢東の継承者としての自分とか、かなり強いリーダーとしてのイメージをなんとか保とうとしている。香港に関するコメントは、底知れない不安、どうやっていけばいいのか。改革も大胆にしたくない、(改革)すると体制が壊れてしまう、今の体制をセメントで固めて強化していく。守りに入っている。それが問題の解決を先送りし、問題が積み重なっていく。」
不透明な香港情勢
桑子「お祝いムードの北京に、抗議デモの香港、光と影をまざまざと見せつけられた感じですよね。」
有馬「この週末、北京、香港と取材したんですけれども、本当にそれを実感しまして、北京では厳重な警戒の中でも警察官や市民の間に、余裕というか自信のようなものを感じたんですね。一方、香港で感じたのはまさに、追い詰められていく人たちの、触れるとバッとはじけてしまうようなヒリヒリしたものを感じました。心配したことが起きてしまったわけです。香港情勢、いよいよ行方が見通しにくくなってきました。」
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